年内の文庫喫茶は21日のイベントで終了したのですが、すごい映画のDVDをお借りしたので、急遽12月30日(月)にミニ上映会をやってみたいと思います!
現在UPLINK吉祥寺・京都等で新作映画「私の想う国」が公開中の南米ドキュメンタリーの巨匠、パトリシオ・グスマン監督による二部作「光のノスタルジア」(2010)と「真珠のボタン」(2015)です。
果てしない天文学の時間と、独裁政権下で愛する者を奪われた遺族たちの止まった時間が交差する「光のノスタルジア」。
パタゴニアの海底で発見されたボタンによって詳らかにされていく、チリの絶景とその下で流されてきた血にまつわる壮大な物語「真珠のボタン」。
この2作品における「星の視座」は、今日の混迷する文明社会で顕在する、人間の暴力や支配への欲望に対して、私たちが忘れようとしている人類の叡智を思い起こさせる。
それは未来への希望にほかならない。
混迷する文明社会に脅威の映像美で問う一大連作叙事詩、いろいろあった2024年の締めくくりに、来る2025年をどう生きるかへの示唆を得られる作品の予感です。
夕方から間30分の休憩を挟んで、連続上映します。
あたたかい飲み物やビールをご用意してのんびり観ていますので、大掃除や年末の用事を早めにすませた方、どうぞお立ち寄りください。
飲み物のお供やおやつは、お好きなものをご持参いただけたら。
年明けには、同じグスマン監督の代表作「チリの闘い」3部作も見たいと思っています!
勝手に映画会 #1「光のノスタルジア」「真珠のボタン」
日 時 2024年12月30日(月)
「光のノスタルジア」(2010年/フランス、ドイツ、チリ/90分) 16:00-17:30
「真珠のボタン」(2015年/フランス、チリ、スペイン/82分) 18:00-19:23
監督・脚本 パトリシオ・グスマン
参加費 無料 1ドリンクオーダー
会 場 夕書房・文庫喫茶