新型コロナウイルスの感染拡大により、３月以降中止や延期を余儀なくされたトークイベントツアーを、オンラインに形を変えて再開します。
３回目のゲストは、移民研究者で翻訳者の栢木清吾さんです。
「逃げるということは、生き延びるために有効な選択肢です。自分を取り巻く環境に対して明確な『否』を突きつける主体的な意志表示でもあります。『彼岸の図書館—ぼくたちの「移住」のかたち』は、そういう意味での、逃げることの重要性を語っている本だと思いました」
栢木さんは、青木さんたちの著書をそう評します。
計画的に夢を叶えにいくトレンドの移住とは正反対、命からがら逃げるようにして東吉野村に引っ越したと話す青木さんたちですが、栢木さんはそこにはっきりとした主張が読み取れると言うのです。そして、「私たちは『逃げる』という行為をもっと積極的に評価するべきだ」とも。
『よい移民』など翻訳者としても注目される栢木さんと、山村に籠もり、彼岸と此岸を行き来する「ルチャ・リブロ」のお二人に、現代社会において「逃げる」という選択肢が持つ可能性について、語っていただきます。
「逃げる」「籠る」といった、一見消極的に見える態度のもつ現代的な意義を、一緒に考えてみませんか。これからの生き方へのヒントが見つかるかもしれません。
『彼岸の図書館』増刷記念ツアー「お元気ですか」online③
「逃げ延びる」という選択
栢木清吾×青木真兵×青木海青子
日 時 2020年６月６日（土） 20:00-21:30 →終了しました！
参加費 ３種類のプランからお選びください。
１）トークのみ 1300円（税込）
https://yukatakamatsu001.stores.jp/items/5eca1973cee9ea5567f248de
２）『彼岸の図書館』２刷（2200円）＋参加費（1000円）＋夕書房通信＝3200円（税込）＊通常200円の送料をサービス！
https://yukatakamatsu001.stores.jp/items/5eca1153cee9ea0ef0f24b09
３）限定10セット『彼岸の図書館』２刷／青木夫妻サイン入（2200円）＋参加費（1000円）＋夕書房通信＝3200円（税込）＊通常200円の送料をサービス！
https://yukatakamatsu001.stores.jp/items/5eca12bccee9ea6070f24ece
参加方法 上記・または以下のURLよりチケットをご購入ください。
https://yukatakamatsu001.stores.jp/?category_id=5ea8e109cee9ea7b10957c9a
＊本イベントはZoomミーティングにて行います。予めPCやスマートフォンにzoomをインストールの上、ご参加ください。
＊参加の際は音声をミュートに設定してください。差し支えない方は、ぜひビデオをオンに。
＊質問タイムにはチャットにて議論にご参加いただけます。
＊参加の方には終了後、録画URLをお知らせします。２週間の間何度でも視聴できます。
プロフィール
栢木 清吾（かやのき・せいご）
研究者、翻訳者。1979年大阪生まれ。神戸大学大学院総合人間科学研究科博士後期課程修了。博士（学術）。専門は移民研究、イギリス（帝国）史、カルチュラル・スタディーズ。研究者としての仕事には、「差別感情にふれる」（『ふれる社会学』北樹出版、2019年、所収）、「おもてなされている日本社会」（『現代用語の基礎知識 2020』自由国民社、2019年、所収）などがある。翻訳には、ニケシュ・シュクラ編『よい移民—現代イギリスを生きる21人の物語』（創元社、2019年）など。大阪南部で柑橘、桃、ジャガイモ、ハーブなどを栽培する兼業農家でもある。
人文系私設図書館ルチャ・リブロ
青木真兵（あおき・しんぺい）
「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。1983年生まれ。埼玉県浦和市に育つ。古代地中海史（フェニキア・カルタゴ）研究者。関西大学大学院博士課程後期課程修了。博士（文学）。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」（https://omeradi.org/）の配信がライフワーク。障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務める。奈良県東吉野村在住。
青木海青子（あおき・みあこ）
人文系私設図書館ルチャ・リブロ司書。1985年兵庫県神戸市生まれ。約7年の大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともにルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号での刺繍等によるアクセサリーや雑貨製作、イラスト制作も行っている。奈良県東吉野村在住。